今回は登山とセットでオススメしたい、温泉の魅力をご紹介します。といっても単なる温泉観光ではなく、下山後に嗜む温泉こそ最高の贅沢であることをお伝えします。
熟練のマニアともなると、山と温泉、どちらかが欠けても魅力は半減してしまうといいます。
それほどに登山と温泉は切っても切れない関係といえるでしょう。
下山後は温泉で心身ともにリフレッシュ
登山を無事に終え、下山後は直行で帰途につくのも選択肢の1つですが、時間が許す場合はその足で温泉に立ち寄ってはいかがでしょうか。
汗をかいたまま電車やバスに乗って急に静止すると不快なだけでなく、体温が低下し風邪や体調不良の原因にもつながります。
準備の良い人は着替えも用意しているものですが、やはり入浴する方が望ましいでしょう。
しかしせっかく足を延ばして旅に出ているのですから、ご当地の魅力に触れる意味でも現地の温泉に入るのがベストです。
疲労回復や気分のリフレッシュ効果はもちろんですが、やはり現地の温泉文化を同時に堪能できるという点が一番の魅力といえるでしょう。
宿泊前提で、下山後に宿の温泉を
せっかく温泉に入るとしても、帰りのバスや電車の時間を気にしながらだと慌ただしくて落ち着きませんよね。スケジュールに追われていては、本当にリラックスして入湯できないものです。
そこでオススメしたいのが、現地エリアの宿を確保してから登山し、下山後は宿に直行するプランです。
チェックインしたら荷物を部屋に置き、後は温泉と食事を満喫して寝るだけです。翌朝までは一切スケジュールを気にする必要がありません。
確かに時間とお金はかかりますが、「宿に着いたら後は目一杯休むだけ」という安心感は代えがたいものです。
有名な山の麓には良質な温泉の湧く宿がつきものです。せっかくの機会ですから、山だけでなく温泉も心ゆくまで堪能しましょう。
活火山エリアの注意点
温泉の中には、火山性温泉と呼ばれるものがあります。
活火山に由来するもので、マグマによる凄まじい自然エネルギーを源泉としています。活火山が活発な時期になるとエリアの一部、もしくは全域が入山禁止になる場合があります。
このため、これから登ろうとする山が活火山であるかどうかのチェックは必須といえるでしょう。
また、市町村や地域のビジターセンター、気象庁のサイトなどで事前に最新情報を収集しましょう。
このように山だけでなく温泉にも注目すると、その地域と火山との関係性までも見えてくるものです。
地元の人の話を聞いてみよう
少しハードルが上がりますが、宿泊先の主人や、温泉に来ている常連さんに声をかければより深い話が聞けるでしょう。
旅慣れた人は地元の人と話をすることを厭いませんが、それは人との交流を通して旅先の文化に触れているのです。
「あの山に登ってきました」というように切り出せば話もしやすいはずです。今日登った山についての面白いエピソードや、その人の体験談が聞ける場合もあるでしょう。
意気投合して一緒に酒を飲むような展開になることさえあるかもしれません。
まとめ
登山先現地の温泉に入湯することは心身をリフレッシュさせるだけでなく、地域の文化に触れることにもつながります。
しかしただ入湯するのでなく、やはり登山を経てからというプロセスには意義があります。
下山後に温泉に浸かる行為には心地よい疲労感を癒やす効果だけでなく、自分自身の体験や経験による満足感といったものが加わります。また登山の話は地元の人たちと話すにも格好の材料でしょう。
「登山と温泉は切っても切れない関係にある」という言葉が生まれる背景には、こういった理由があるのです。
このように登山と温泉をセットにして捉えると、単なるスポーツともレジャーとも違う、非常に贅沢なアクティビティなのだということができるでしょう。