登山・山歩き

山歩きは先読みをすると楽になる?!地図を活用するホントの理由

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登山は情報収集や経路設定だけでなく、事前準備、荷造りの段階から高度な戦略を要する非常に知的な行為です。

それらの中でも、第一級に値するのが地図の存在です。

軍事行動や諜報活動においてはしばしば「インテリジェンス」という言葉が使われますが、登山において最もインテリジェンスの概念に近い媒体がこの地図なのです。

外観はシンプルな平面図であるにもかかわらず、空間の情報をも含む膨大なデータがそこには蓄積されています。

上級者ともなれば地図を開いただけで複数ある進路の状況を想像し、その中から最適な経路を選択することができます。正に先人たちの叡智、インテリジェンスの賜物です。

これを踏まえ、今回は地図をうまく使いこなすための記事をまとめます。

地図に対するスタンスを見直そう

地図とはインテリジェンス、知的財産の一種であることは先述の通りです。とはいえ「そんな大げさな」と思われるのも無理はありません。

日常生活を送る限りにおいて、地図についての深い理解はそれほど必要ないからです。

おそらく、道に迷った時に地図とコンパスを取り出そう、といった対症療法的な発想の人が多いのではないでしょうか。

もちろんそれも地図の使い方の1つですが、ピンチに陥り必要に迫られてから取り出すのではなく、やはり行動戦略的に地図を活用していくべきです。

事前に地図を見ながら経路を設定し、想定される道中に備えて戦術を練るべきです。

ここで指す戦術とは、具体的にはペース配分や休憩のタイミング、取り出す道具やウェアの種類などを想定することです。

方角や地形、斜面の有無、アップダウンにも左右されるでしょう。地図を眺めることにより、これらの要素を頭の中でシミュレートするのです。

こう聞くと、実に知的な作業だとは思いませんか。

地図の媒体にも色々ある

一口に地図といっても、様々な形態や媒体があります。近年目覚ましいのはGPS機器やスマートフォンの地図アプリですが、電子機器であるがゆえの弱点もあり、本体の破損やバッテリー切れに見舞われると致命的な状況に陥ります。

電子機器は補助ツールと位置づけ、やはり紙媒体の地図を使いこなせるようにしておきましょう。

市販の登山地図であればマップだけでなくコースタイムや展望地、危険ポイントなどの注記があります。

情報はアップデートされるので、最新のものを選びましょう。国土地理院の地形図は等高線の情報を網羅しており、地形を読むのに適しています。経路を設定する際には非常に役立つでしょう。

地図を読む際のポイント

地図を読むに当たってはいくつかのポイントがあります。基本ポイントを全て網羅できれば十分実戦に堪えられますし、慣れてくると登山の前日に10分程度地図を俯瞰するだけでも立派なインテリジェンスを得ることができます。

地図を読む際のポイントは主に4つです。

step
1
標高差とコースタイムの算出


登山口と山頂の標高差を割り出し、そこまでのコースタイムを算出します。

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2
目印の有無をチェック


寺社や山小屋、車道などの人工物は道中のチェックポイントとして有用です。

特に人が集まっている場所は安心感をもたらすだけでなく、もしもの時の拠り所となるため非常に重要といえます。

step
3
等高線の混み具合をチェック

等高線の間隔が狭く、詰まっている箇所は急斜面、間隔が開いている箇所は緩斜面です。

地形図の縮尺を念頭に置き、その上で等高線の混み具合をチェックすれば進路の傾斜がイメージしやすいでしょう。

step
4
地形をチェック

山の地形はピーク、コル、尾根、沢の4つから成り立っています。経路を設定する際には、その進路が山のどの部分を通ることになるのかを把握しておきましょう。

それぞれの山ごとに地形の特徴があり、同じ山でも地形のポイントによって難易度が全く異なるということもしばしばです。

まとめ

軍事行動では情報が死活的な価値を持つとされています。いかに強固な軍隊でも、諜報活動を疎かにしている限りは丸裸も同然なのです。

登山に当てはめてみると、いかに上質なウェアや道具を揃えていても、地図の読み込みが甘かったり、事前情報を収集していなかったりという有様では行き当たりばったりの展開になるのは必至で、もはやプランといえるものはない状況です。

以上を踏まえ、事前準備・プランニングの一行程として、地図の読み込みを取り入れることを強くオススメします。

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