今回は登山仲間を見つけようというテーマです。特にテクニックをどうこうするものではないので、是非気軽にお読みください。
とはいえ、「登山仲間ってどこにいるの、どうやって作るの」という疑問があるのはもっともです。
案外ちょっとしたきっかけで登山仲間ができることもあるので、事例を交えてお伝えしていきます。
初心者でもOK、身近な相手を誘おう
いきなり「登山に行こうよ」といわれると身構えてしまう人も多いはずです。
なんとなく登山に慣れていないとまずそうで、気後れを感じるのも無理はありません。
しかし、ハイキングや山歩きのレベルであることを伝えつつ誘いをかければどうでしょうか。
だいぶ敷居が低い印象になり、「それだったら行ってみようかな」という気にさせられる人も多いはずです。
「登山」と「山登り」は同義語です。しかし不思議なもので、同じ意味合いでも言い方ひとつで伝わる印象は違うものです。
「山歩き」ならばもっと易しいイメージで伝わるでしょう。相手が初心者であることを念頭に置き、身構えさせないような誘い方を意識しましょう。
登山教室で仲間を探そう
登山用品販売店や、登山用品メーカーが主催する登山教室に参加するという方法も有効です。
登山に興味関心のある人たちが集まっていることが前提で話を始められるため、仲間探しもしやすいはずです。
職場を例にとると、登山未経験の同僚に対して登山に興味を持ってもらうためのアプローチが不要ということになります。
なお、登山教室というくらいだから上級者ばかり集まるのではないかという疑問が湧きますが、講座の内容はレベルに応じて様々です。
初心者から経験者向けまで幅広いため、自分のレベルに応じたコースを受講すればよいわけです。
また自分と同じコースの受講生であれば近いレベルであると思われるため、良き登山仲間になる可能性は大いにあるといえるでしょう。
家族は一番身近な登山仲間
家族でバンドやユニットとして活動する例があるように、家族で登山をするというのも良い選択です。
何といっても気心知れた間柄で、変な遠慮や気の遣い方をする必要はありませんし、プランニングも家族会議で行えばよいので連絡の齟齬が生じることもないでしょう。中止や決行の判断もしやすいはずです。
一方で、役割分担や歩行ペース配分などの面では各人の意識が必要です。例えば頼れるお父さんがいる場合、プランニングや経路設定に至るまで全てをお父さんに任せてしまってはもしもの場合に対応できなくなります。
もしお父さんが途中でバテてしまってリアイアした場合にはその時点で登山は終了してしまいますし、他のメンバーにとっては経路も不明瞭なため、家族全員が無事下山できるかどうかも怪しくなってしまいます。
また、家族の場合はメンバー間に年齢差が生じます。夫婦だけという場合は概ね問題ないにせよ、親世代・子世代混合のメンバーであれば年齢差は顕著でしょう。
当然、体力や歩行ペースにもバラつきが生じるため注意が必要です。過去の記事「登山時のマナーやエチケット」で述べた通り、複数のメンバーで登山する場合は一番スピードの遅い人、もしくは体力のない人のペースに合わせることを厳守しましょう。
まとめ
登山仲間は、その気になれば案外簡単に見つかるものです。
知識やテクニックというほどのものではなく、そのための発想や視点を持つ機会がなかったという場合がほとんどでしょう。
友人知人、登山教室、家族、いずれのアプローチでもよいでしょう。もちろん上記以外にも、登山仲間になり得る人たちはあらゆるところにいるはずです。
自身のレベルやステップに応じて登山仲間を選ぶという方法も有効です。良き登山仲間を見つけて、よりいっそう楽しみましょう。