登山・山歩き

登山でジャージを着るのはなぜ危険?経験者がおすすめする山頂にも対応する服装とは?

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初めて登山に挑戦する人の中には、「服装はジャージでいいかな?」と考える人も多いようです。

しかし登山でジャージを着用するのは、とても危険なので避けるようにしましょう。

機能性が高く動きやすい素材のジャージですが、登山をするときには登山用の服装がベストです。

このページでは、登山のときにジャージを着用するリスクや登山のときに理想的な服装、持っていると重宝する登山ウェアなどをご紹介します。

登山でジャージを着るメリットは?

ジャージを着用しての登山は危険ですが、デメリットばかりではありません。ジャージを選ぶことのメリットも存在します。

まず、ジャージは価格が安く、すでに持っているという方も多く手軽に使えることが最大のメリットです。専用の登山ウェアを用意する必要もありません。

体を動かすときに着用するものなので、膝の曲げ伸ばしが多い登山でも窮屈さを感じることはなく、動きやすさに関しても抜群の機能性を誇ります。

ジャージの素材は薄手であるものの、夏であれば寒さを感じる可能性も低く、裏起毛素材のジャージであれば多少気温が下がる季節でも対応可能です。

登山用のアンダーウェアを着用すればさらに保温性はアップします。

ジャージは登山に向かない?!機能とリスクを解説

登山でジャージを着用することにはメリットもありますが、その反面リスクも存在します。

一体なぜジャージは登山に向かないと言われるのでしょうか。

ジャージについて

ジャージの機能性と素材を確認してから、リスクについて解説します。

ジャージの機能と素材

ジャージはスポーツ用ウェアとして作られており、機能性が高く動きやすいことが最大のメリットです。

伸縮性のあるポリエステルで作られているため、膝や肘、腰の曲げ伸ばしがしやすく、この点だけを見れば登山に向いている服装だと言えます。

ポリエステルは通気性が良く、濡れてもすぐに乾くという特徴があるため汗をかいたときの心配もありません。夏場の登山で汗をかいて気持ち悪い思いをするという可能性は低くなります。

体が濡れるリスク

登山ではもちろん汗をかきますし、雨や川の水などで体が濡れてしまうことが考えられます。

機能性の項目で解説したように、ジャージの素材は通気性が良く速乾性が高いことが特徴です。しかし、汗をかいたときに通気性の良い服装をしていると、体温が下がりやすい状態になります。

汗をかいた状態で風にさらされると、気化熱によって体温が下がります。通常の環境であれば問題ありませんが、山の上は気温が低いため、体温が下がると低体温症のリスクが高まります。

登山とジャージの相性は?

登山でジャージを着用することには、メリットとデメリットの両方があります。しかし、登山とジャージの相性は良いとは言えません。

スポーツ用に作られた機能性の高いジャージでも、厳しい自然環境と向き合わなければならない登山では保温性や防寒の面で問題があります。

標高が上がるごとに気温が下がるのが山の環境です。

汗をかきながら標高の高い山に登った場合は、気化熱で体温が低下する分、さらに気温差が激しく感じられるようになります。

綿素材のものは乾きにくいため体温が低下しやすく、特に相性が良くありません。

登山ウェアにはジャージにはない機能がある

登山専用の服装として作られた登山ウェアには、ジャージにはない機能性が存在します。

厳しい環境である山の上にも対応できるように、保温性と防寒性が高められていることが特徴です。

登山ウェアの機能

登山ウェアの基本はレイヤリング

登山をするときの服装の基本は「レイヤリング」です。レイヤリングというのは、登山をしているときの状況や環境に合わせて洋服を重ね着することを指します。

レイヤリングは次のように3段階にわかれており、それぞれを状況によって使い分けることが大切です。

  • ベースレイヤー
  • 登山用アンダーウェアのことです。
    汗を吸収することが役割で、肌の上に直接着用します。

  • ミドルレイヤー
  • ベースレイヤーの上に保温性を高めるために着用します。
    防寒目的のウェアです。

  • アウターレイヤー
  • 一番外側に羽織るウェアのことで、レインウェアなど雨や風から体を守るためのものです。

カラーリングも実は大切

見過ごされがちですが、登山用の服装を選ぶときはカラーリングも大切な要素となります。

登山ウェアは目立ちやすい色をしていることが多いですが、これは遭難したときに発見されやすくなるためです。

山の上で保護色のようなウェアを着ていると、レスキュー隊員が発見できなくなります。

ベージュや茶色、黒などのベーシックなカラーリングではなく、ピンクや赤、黄色、オレンジなど、自然の中で目立つカラーリングのものを選ぶようにしましょう。

季節や標高によって服装は変わる

登山のときの服装は、季節や目的とする山の標高によって変わります。標高が100m上がると、気温は0.6℃も下がるためです。

夏場の登山であれば2,000m級の山に登る場合でも、半袖のTシャツや薄手のロングTシャツ、薄手のトレッキングパンツなどで登れます。休憩や宿泊のときに備えて、フリースなどのアウターを持参しましょう。

しかし、春や秋の登山であれば、厚手の素材で作られたパンツを選び、薄い長袖のフリースなどを羽織って行動するべきです。

冬場は1,000m級の山でも十分な防寒が必要となり、保温性の高いベースレイヤーの上に長袖のシャツを着用し、裏起毛素材のパンツや厚手のタイツを利用するようにしてください。

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登山ウェア

薄手のフリース

薄手のフリースは年間を通して活用できる登山ウェアです。

夏の登山で休憩するときにも使え、春秋の登山では行動中の服装として適しています。もちろん、冬の登山ではミドルレイヤーで活用できるため、登山をするなら一着は持っておきたいものです。

厚手のものもありますが、薄手の方が着ていても動きやすく、上からさらに登山ウェアを重ねて着用することもできるため活用の幅が広がります。

山シャツ

山シャツとは襟のついた前開きのシャツのことで、チェック柄のものや無地のものなど、街でもよく見かけるタイプのカジュアルなシャツです。

ボタンを閉めて着用することもでき、羽織ることもできるため気温に合わせて様々な使い方ができます。

また、襟は首の紫外線予防にも役立ちます。日常生活でも着られるシャツなので、持っていない方はぜひ用意しておきましょう。

サポートタイツ

サポートタイツとはスポーツ用として、テーピング機能が付加されているタイツのことです。関節の動きや筋肉をサポートする働きがあるため、登山での怪我などのリスクを軽減してくれます。

登山は足腰への負担が大きいため、関節痛や筋肉痛予防のためにおすすめです。

夏用、冬用と季節ごとに用意されており、商品によって機能性も異なります。体を守るために、初心者の方は特に着用するようにしてください。

薄手のダウン

薄手のダウンジャケットは登山ウェアとして必需品です。登山中の状況や気候の変化から体を守るために、バッグの中に1枚入れておけば安心できます。

薄手のものはバッグの中にも納まりやすく重さもないため、持ち運びに便利なところもメリットです。

山の頂上での休憩や宿泊では、行動中の防寒着だけでは足りません。朝方や夜は特に冷え込みが厳しいため、もしものときに備えて薄手のダウンジャケットを持参することをおすすめします。

まとめ

ジャージには気軽に用意できて動きやすいというメリットがありますが、保温性に乏しく、防寒が必要な登山には適していません。

山の頂上は気温がぐっと低くなるため、状況や気温によって臨機応変に対応できる「レイヤリング」という考え方が登山用ウェアの基本です。

レイヤリングは3つの段階でそれぞれ用意すると便利ですが、初心者の方はまず、おすすめした4つのウェアを揃えて登山に備えましょう。

山の厳しい自然環境に対応するためには、機能性の高い登山用ウェアが一番です。

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