登山・山歩き

登山者のマナー違反ってある?目につくだけじゃない!周りに迷惑をかけない基本ルール18選

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周りに迷惑をかけずに健全な登山を楽しむためには、山の中でもマナーを守り、自然環境や周辺の人に配慮する気持ちが大切です。

しかし、登山初心者の方であれば、無意識のうちにマナー違反を犯してしまうこともあるもの。

そこで、登山で知っておきたい基本的なマナーとルールについて、基本編・テント泊編・安全編の3つのカテゴリーで解説します。

マナーを正しく守って、登山者としてレベルアップしてください。

マナーの悪い登山者にならないための山ルール

登山者の間には「暗黙のルール」があることをご存知でしょうか?

他の登山者に不快な思いをさせないため、山の自然環境を守るため、自分の命を守るため…山で守るべきルールはたくさんたくさん存在するもの。

「マナーの悪い初心者だ…」と感じられたとしても、直接指摘してもらえるケースは多くありません。

そこでマナーの悪い登山者にならないために、ケース別に守るべき登山のルールを知っておきましょう。

登山初心者が覚えておきたい9つの基本マナー

それでは最初に、登山をするうえで必ず知っておきたい基本的なマナーを、9つご紹介します。

登山初心者の方がまず押さえておくべきマナーをピックアップしましたので、まずはじめに覚えてください。

挨拶をする

登山中は見ず知らずの人であっても、対向者には挨拶をすることがマナーです。

挨拶は気持ちが良いものですが、気分的な要素以外に、お互いの安全を守るための役割を果たすとも言われています。

挨拶をした人同士は相手の雰囲気を覚えているため、遭難などの事故にあった場合に、捜索の手がかりになる可能性があるためです。

絶対にゴミを山に捨てない

登山中のゴミは山に捨てず、不おもとまで持ち帰るようにしてください。

たとえ山小屋にゴミ箱があったとしても、持ち込んだゴミを山小屋関係者の許可なく捨てることはマナー違反です。

ゴミだけでなく、カップラーメンの残り汁や飲み残しのコーヒーなどを山に捨てることも禁止されています。

食器を山で洗わない

アウトドアでは料理を作ることもありますが、食器は山で洗わないようにしましょう。

調理に使用した油分や塩分が山の中に捨てられることになり、自然環境の破壊に繋がります。特別保護地区以外の山でも同様です。

登山コースの外を歩かない

それぞれの山には決められた登山コースがあります。

登山コースの外を歩くことは、転落や滑落の危険性を高めるだけでなく、高山植物や鳥獣への影響などが考えられ、動植物保護の観点からも問題となる行為。

ロープが張られている場合は、越えないことがルールです。

写真撮影に必死になってコース外に出てしまった…とならないように注意しましょう。

すれ違いは「登り優先」と覚える

登山道ですれ違うときは「登り優先」が基本。山を登るときはリズムを保つ必要があること、下山道の方が先にすれ違いに気づきやすいことなどから、下山者が道を譲ることがマナーです。

ただし、下る側に避ける場所がない場合や、登る人が休憩をしたい場合は下り優先になることもありえます。

1列で右側通行をする

複数人で登山をするときは、横に広がらずに1列になって、右側通行をしましょう。

2列以上で歩くと、追い抜きやすれ違いが起きたときに邪魔になりますし、相手に狭い場所を通らせることは怪我をさせてしまうことにも繋がります。

山ではなるべくトイレをしない

山の中には携帯トイレを持っていき、なるべく屋外でトイレをしないことが基本マナー。

屋外で不用意に用を足すと、水が汚れ飲み水として利用できなくなる恐れもあり、富士山などではマナーの低下が問題視されています。

山の中にトイレが設置されている場合も、注意事項を守り、使用料を支払ってから使うようにしてください。

自然保護と環境保全に配慮する

登山中は環境保全・繁殖保護に配慮し、植物の採取などは控え、ストックにはゴムキャップを付けましょう。

特に国立公園などの自然公園は「自然公園法」によって、特別名勝は「文化財保護法」により保護されている地域。

さらに、世界文化遺産は両方の法令が適用されます。

自然公園の特別地域では自然景観を壊す行為が規制されており、特別地域の中でも特に保護するべきだとされている特別保護地区は、「現状維持」が求められているため十分に注意してください。

ペット連れでの登山を自粛するよう求めているところもあります。

ケガ人や遭難者がいたら救助を求める

登山中にケガ人や遭難者を見つけた場合、そのままにせず、周囲に援助を求めるようにしてください。

救助を求める、ケガの応急手当をするなど、できる限り対処をしてあげるようにしましょう。

ただし、二次災害を防ぐために、危険な場所に近づくこと、他人の血液に触れることは避けるようにすることが基本です。

テント・山小屋で宿泊するときの4つのマナー

次は、テントや山小屋で宿泊するときのマナーについて、4つご紹介します。

ルールを守らなければ他人に迷惑をかけてしまうことも多い山頂での宿泊シーン。

基本的なマナーを守って楽しい時間を過ごしましょう。

16時までに到着する

キャンプ場や山小屋への到着時間は16時までが目安です。

日が落ちて暗い山の中は危険で、道迷いや遭難の危険性が高まります。

16時以降になるとキャンプ場がほとんど埋まってしまうこともあり、快適に睡眠を摂るためにも早めに到着しておくことが理想です。

睡眠は19~4時を目安にする

山での睡眠時間は19~翌4時を目安としてください。暗くなる前に下山するためには、日の出とともに行動を開始することが基本。

そして、早起きして山に登ってきた人は、19~20時頃に就寝してしまうことが多いため、夜間に会話する声などは周囲の人の迷惑にもなります。

グループでもテントは1つにする

キャンプ場ではゴツゴツした岩場や傾斜のある場所も多く、テント設営場所が十分に確保できないこともあります。

複数人のグループで登山をする場合は、少しでも多くの人が快適な場所にテントを張れるよう、1つのテントの中で眠るようにしてください。

タバコは非喫煙者のために風下で吸う

非喫煙者は風上でタバコを吸う登山者を非常に嫌がります。

吸い殻を持ち帰るのであればタバコを吸うのは自由ですが、非喫煙者に配慮し、風下で吸うように心がけてください。

テントでの宿泊中はもちろん、休憩中でも同じです。

ルールが自分の命を守る!安全に関する5つの基本マナー

最後に、自分自身の命を守るため、安全に関する基本マナーを覚えましょう。

ご紹介する知識は、守らなくても他人に迷惑をかけることはありませんが、自分自身の身の安全に関わってくる重要なポイントばかりです。

登山届を提出する

「遭難」という万が一に備えて、登山届は必ず提出しておきましょう。

登山届を提出しておけば、捜索依頼が出されたときに捜索範囲を特定する情報として役立ち、発見される確率が高まります。

登山計画を家族や親しい人に伝えておくこともお忘れなく。

無理せず経験値にあった登山をする

無理に難易度の高い山に挑戦しようとせず、経験値にあった登山をすることもマナーのひとつ。

初心者や子供が難易度の高い山に登り、低血糖や低体温症、ケガなどを引き起こすケースは少なくありません。

周囲に迷惑をかけないよう、自分自身が楽しく登山を行えるよう、無理のない登山計画を立ててください。

ヤマビル被害を防ぐ装備を心がける

ヤマビルの被害を防ぐために、登山にふさわしい服装や靴を装備することも登山者としてのマナーです。

ヤマビルとは山に生息するヒルのことで、人間や動物を吸血します。

吸血する際には「ヒルジン」という物質を放出するため、痛みを感じず、吸血後も出血が続くことに。

傷口が不衛生になることで感染症を引き起こす可能性もあるため、皮膚はなるべく露出しないようにしましょう。

落石を起こさないようにする

落石はほとんどの場合、人為的に発生すると言われています。雨でゆるんで不安定になった「浮石」を踏んでしまうことが原因です。

登山初心者が浮石を見極めることは大変難しいですが、登山ルートを外れ、人の少ない道に入り込んだときに起こりやすくなります。

また、ペンキで印がつけられている登山道も要注意です。

万が一落石を引き起こしてしまったら、「らく!(落)」と大声で叫んで周囲の人に知らせてください。

音楽を流しながら登山をしない

音楽を流しながら登山をすること、イヤホンをしていることは非常に危険です。

前項でご紹介した落石への警告にも気づけませんし、熊やイノシシの接近にも気がつけません。

山の中には自然の音が溢れています。せっかく自然の中にいるのですから、音楽はやめて、鳥の囀りや風の音を聞きましょう。

まとめ

登山で守るべきマナーを入門編基礎知識として解説してきました。

合計18個となりましたが、全て把握して実践できるようになれば、マナーの良い登山者になれること間違いなしです。

登山者の中には、挨拶することをうざいと感じる人、マナーの悪い登山者に辟易している人などさまざまです。

しかし、登山のマナーは人としてのマナー。相手が不快にならないように思いやる行動こそが、登山のマナーの根底だと言えます。

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