登山・山歩き

富士山の日帰り登山ってできる?弾丸でも平気?もっと楽しむために必要な下準備

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登山者であれば誰しもが登頂を望むのが「富士山」。

国内最高峰の山であり、2013年には世界文化遺産にも登録された富士山ですが、日帰り登山をすることはできるのでしょうか?

この記事では、富士山に日帰り登山する方法について解説。

初心者向けの日帰りバスツアー情報から富士山周辺の観光スポット情報、富士登山をする時のチェックリストなど幅広くご紹介します。

富士山山頂までの日帰り登山はできる?

まずは、富士山の頂上まで登る場合、日帰り登山が可能か否かについて解説します。

標高が高く厳しい富士山を、日帰りで登り切ることはできるのでしょうか?

一般的な富士山の登山計画は一泊二日

登山経験者であっても、富士山登山計画は「一泊二日」とすることが基本です。

お昼ごろから登山を開始して、夕方頃から7~8合目付近で一泊し、山頂でご来光を拝んでから昼前に下山するというプランが一般的。

高山病のリスクを回避しながら、一泊することで体力も回復させることができる無理のないプランです。

経験者でも弾丸登山はやめましょう

例え経験者であっても、弾丸登山は絶対に止めるべきなのが富士山。

弾丸登山とは、休憩をせずに一晩で一気に山頂まで登り、ご来光を見るという登山のことです。

仕事が終わったら現地集合しそのまま富士山に登る…という弾丸登山の計画を耳にすることもありますが、高山病のリスクが高まるため自粛するよう求められています。

初心者の富士山への日帰り登山は危険

初心者が富士山への日帰り登山をすることは危険極まりないため、止めるようにしましょう。

富士山の往復所要時間はルートのより異なりますが、最も短いとされている「富士宮ルート」でも9~10時間。場合によっては12時間ほどかかることもあります。

早朝からずっと行動したとしても、下山は日が落ちるギリギリの時間帯。

コースタイム通りに歩けなくなる可能性も考慮して、一泊二日の登山計画を立てるようにしてください。

初心者でも簡単!東京から日帰り富士登山ができる観光バスツアー

初心者が富士山に日帰り登山することは危険ですが、ツアーを利用すれば日帰りも可能です。

富士山目的の宿泊バスツアーも多数販売されていますが、今回は「日帰りできる」ことを重視しておすすめのバスツアーをご紹介します。

【はとバス】富士登山ツアー

はとバスの「富士登山ツアー」は、宿泊プランと日帰りプランで合計5種類が用意されていて、好みの方法で世界遺産である富士山を満喫できます。

東京発の便は毎日運行していて、登山ガイド同行でそのまま五合目まで行けるため、初心者でも山頂を目指すことが可能。

宿泊プランでは「銀座キャピタルホテル」が発着地となり、登山前後の宿泊にも困りません。横浜発、川越発の便もあります。

参考:【公式】はとバス| 富士登山ツアー2019

【VIPツアー】富士山&御殿場アウトレット日帰りバスツアー

VIPツアーでは多言語対応の富士山日帰りバスツアーを開催しており、外国人観光客と異文化交流を楽しみながら富士山を体験できます。

ただし「登山」を目的としたツアーではなく、富士山周辺の観光スポットをメインに据えたツアーであるため、富士山では五合目付近の散策のみ。

山登りを体験したい人にとっては、少々物足りなさを感じる可能性もあります。

参考:御殿場プレミアムアウトレット 日帰りバスツアー | Vipツアー(viptour)

【クラブツーリズム】富士山に登り隊 富士山一合目から五合目 日帰りツアー

クラブツーリズムでは、登山講師がガイドとして同行する本格的な富士山登山バスツアーを開催。

「登山」を目的としたツアーであり、月に1回の登山を経験しながら、少しずつ難易度の高い山に挑戦し、最終的に富士山の山頂を目指すというもの。

全5回が用意されているため、富士山に登りたい人だけでなく、経験を積みたい登山初心者の人にもおすすめです。

参考:富士山に登り隊ツアー・旅行|クラブツーリズム

日帰りでも絶対行きたい!富士山周辺の観光スポット

富士山では登山だけでなく、さまざまな人気の観光スポットを楽しむこともできます。

日帰りバスツアーでも特に人気の高い富士山エリアのスポットをご紹介するので、富士山を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてください。

富士芝桜まつり

東京ドーム約2個分という広大な敷地を埋めるように、鮮やかなピンク色の富士芝桜が咲き乱れます。

青い富士山と花のコントラストはまさに絶景。富士芝桜まつりの会場内では、地元のB級グルメが味わえる「富士山うまいものフェスタ」が開催されていることも醍醐味のひとつです。東京発の観光バスツアーも提供されています。

河口湖

富士山周辺の代表的な観光地である河口湖。

富士山との組み合わせによる絶景を眺めても良いですが、遊覧船を使えばもっと間近で富士山を見られます。

河口湖ではパノラマロープウェイにも乗ることができ、登山を伴わない観光でも十分に満喫できるでしょう。

富士山を眺められる湯温泉

富士山を眺めながらお風呂に入る…。昔ながらの銭湯では馴染み深い体験ですが、富士山周辺の日帰り温泉では、実物の富士山を眺めながらお湯に浸かれます。

富士の絶景を満喫したい方は、温泉情報をチェックし、バスタオル持参で出発しましょう。

やまなしフルーツ温泉

その名の通り、さまざまなフルーツが浮かんだお風呂に入れる山梨県の温泉。

用意されている温泉は、パイナップル、かりん&りんご、晩白柚、ハロウィンかぼちゃ、りんご、レモン&しょうがの6種類です。

露天風呂からは日中は富士山、夜間は「新日本三大夜景」に登録されている美しい夜景を堪能できます。

山中温泉

山中湖を一望できる露天風呂が魅力の温泉。石造りの「石の湯」と檜造りの「檜の湯」の2種類の温泉が設置されており、どちらからも美しい植栽の向こうに富士山を臨めます。

また、ジェットバスや気泡湯、かぶり湯、サウナなども設置されているので、下山後の疲れを癒すためにもおすすめです。

個人で日帰りするなら?乗り物を駆使して富士山に登ろう


1人で自由に登山を楽しみたいなら、フリープランのツアーを利用するのも良いですが、個人で富士山への日帰り登山をする方法もあります。

電車・バス・自動車などの乗り物を利用すれば難しくありません。

電車を利用した富士山日帰り

登山口によって利用する電車は異なります。吉田口なら富士急行の「河口湖駅」か「富士山駅」、富士宮口なら東海道本線の「富士駅」と見延線の「富士宮駅」が利用可能。

須走口はJR「御殿場駅」か小田急小田原線の「新松田駅」が最寄りとなり、都心部からのアクセスも良好です。

バスを利用した富士山日帰り

前の項目で解説した電車の駅からは、それぞれ五合目行きの富士急路線バスが発着しています。

バスを利用すればさらに日帰り富士登山が楽になりますが、登山口によっては本数が限られている場合もあるため、事前に時刻表の確認を忘れないようにしましょう。

シャトルバスやバスタ新宿発の高速バスを利用する方法もあります。

車を利用した富士山日帰り

富士山五合目には駐車場も用意されており、自動車に乗って一気に登ることも可能。

富士スバルラインは有料ですが、その他の五合目への道路は無料で利用できます。

ただし、環境保全のためにマイカー規制を行う時期もあるため、規制を避けたスケジュールで登山計画を立ててください。

登山の前にチェック!富士登山の確認項目リスト

富士山に挑戦したいと思っている方は多いもの。

初めて富士山に登るという方のために、登山前に確認しておきたい項目リストを掲載します。

富士山への登山計画を立てる前に、チェック項目を確認し、万全の準備を整えることが大切です。

ルートごとの難易度を把握する

富士山には5つの富士登山ルートがありますが、ルートごとに難易度が大きく変わります。

それぞれの難易度を把握するとともに、自分の経験を踏まえて登山ルートを選びましょう。

御殿場ルート

初心者の方に最もおすすめしないのが御殿場ルートです。

御殿場ルートの五合目は標高が低く、山頂までの歩行距離が長いため、富士登山に慣れている人や体力に自信のある人が挑戦するルート。

初めて富士山に登るという人は、選ばないようにしてください。

須走ルート

須走ルートは御殿場ルートの次に五合目の標高が低く、下山時の砂走りで有名。

御殿場ルートよりも歩行距離は短く、所要時間も約2時間短くなりますが、やはり体力と脚力が必要なことに変わりはありません。初心者の方が挑戦するのはかなり大変です。

富士宮ルート

富士宮ルートは五合目の標高は高いものの、歩行距離が最も短いルートです。

つまり、すべてのルートの中で最も急勾配を登ることとなり、高山病のリスクが高いルートでもあります。

駿河湾を一望できる景観の良さは魅力ですが、やはり富士山に初めて登る人にはおすすめしません。

吉田ルート

富士登山入門編として最もおすすめなのが吉田ルート。ツアーの観光バスも、ほとんどが吉田ルートを巡ります。

五合目の標高が高く、人気のルートであるため登山者が多いことに加え、救護所は3ヵ所も用意されているため万が一のことがあっても安心です。

まずは吉田ルートで富士山を体験しましょう。

プリンスルート

プリンスルートは富士山の登山コースの中で最も新しく、知らない人も多いようです。

所要時間は吉田ルートとほぼ同じで、岩場がほぼないため初心者の方におすすめ。

知名度の低さから登山者が少なくマイペースで登れることがメリットですが、その分、ケガをした場合などの救助は遅れる可能性があります。

登山ができる期間をチェックする

富士山はルートごとに登山ができる時期が決まっています。

毎年の気象によって変化する可能性がありますが、例年の開山期間は次のとおりです。

・吉田ルート:7/1~9/10
・富士宮・須走・御殿場ルート:7/10~9/10

また、8月26日以降は営業終了する山小屋も増えてくるので、営業情報と開山期間の両方を確認してから出発日を決めてください。

山小屋の場所をチェックする

富士山は山小屋が豊富な山です。しかし、ケガをしたり、体調不良になってから山小屋を探すのでは遅すぎます。

初めて富士山に登るのであれば、万が一の場合でも即座に対応できるように、山小屋や救護所の場所はしっかりとチェックしておくようにしましょう。

富士山日帰りの危険性を知る

もしも富士山への日帰り登山をするなら、日帰りすることの危険性をよく把握し、対応策を練っておく必要があります。

五合目から山頂までの標高差は2300~2400m。自分の登山経験や体力を考慮し、危険度を確認しておきましょう。

そして、登山届の提出はもちろん、山岳保険に加入することも忘れないでください。

登山用の装備を整える

「富士山の登山道は整備されているから普段着でも大丈夫」という話を聞くこともありますが、普段着でも良いという認識は間違いです。

登山靴やザックなど服装を整えることはもちろん、何があっても対処できるように、緊急用の登山用装備もしっかりと整えることが大切。

金銭的な負担が大きければ、レンタルを活用する方法もあります。

高山病にならない登山プランを立てる

標高の高い富士山では、高山病のリスクを避けた登山プランを立てることがポイントです。

急勾配の富士宮ルートを選ぶなら特に念入りにプランを立てましょう。

五合目に到着してから休憩をし、酸素の薄さに慣れてから出発することをおすすめします。

富士山で日帰り登山をするなら入念な準備をしてから

9~12時間の歩行が必要な富士山の日帰りはとてもきついので、初心者なら宿泊コースで登山をするべきです。

もし日帰りで行きたいと考えているなら、観光バスツアーを利用するか、乗り物を活用するようにしてください。

もし遠方からの登頂であれば、航空券利用で静岡空港まで行く方法もあります。

また山小屋の位置をチェックし、入念に登山計画を立てた上で出発地・目的地を決め、充実した登山用装備を整えるなど、準備を怠らないことも大切です。

世界文化遺産である富士山を心ゆくまで満喫するためには、余裕を持った登山プランを立てることが必要。

富士山の過酷さと危険度をよく把握して、安全な旅を楽しんでください。

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