登山・山歩き

登山用レインウェアの選び方は?雨の山歩きが快適になる初心者のための基礎知識

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登山初心者がまず揃えるべき装備のひとつである「レインウェア」。

突然の雨に備えて用意するものだけに防水性が必要なことはわかりますが、選ぶときのポイントはそれだけではありません。

せっかくレインウェアを購入するのなら、長く使える機能的な1枚を選ぶべきです。

そこで、初心者の方に向けて選び方のポイントと必要な知識を解説した後、メーカーごとのおすすめ商品をメンズ・レディースともにご紹介します。

なぜレインウェアが重要なの?

「登山の三種の神器」のひとつにまで数えられるレインウェア。

レインウェアが重要視される理由は、山登り中の低体温症を防ぐためです。

山の天候は変わりやすく、出発時に晴天であっても、途中で突然の大雨に見舞われることも少なくありません。

さらに山は平地よりも気温が低いため、雨で体が濡れると低体温症になるリスクが非常に高まります。

登山中は体を濡れたままにしておかないことが大切。

レインウェアを持っていないだけで、命に関わる危険にさらされる可能性もあることから重要視されています。

登山用レインウェアの選び方は?5つのポイント

山に登るから必ず持っていきたいレインウェア。

しかし、レインウェアなら何でも良いというわけではありません。

登山用として使うのであれば、次の5つのポイントを満たしたレインウェアを選ぶようにしてください。

登山用にはセパレートタイプを選ぶ

レインウェアには「上下一体型」「上下セパレート型」「ポンチョ型」の3種類がありますが、登山に適しているのは「上下セパレート型」です。

上下がつながっているタイプのレインウェアは動きづらく、一見動きやすそうなポンチョ型は、風にあおられやすいという危険性があります。

登山用レインウェアはセパレートタイプを選びましょう。

コスパより3つの機能性を重視

レインウェアはコスパを重視するよりも、機能性の高さで選ぶべきです。

確認するべきポイントは、「防水透湿性」「運動性」「耐久性」が高いこと。

それぞれの重要性について解説します。

防水性

レインウェアですから、最も重要な機能は「防水性」です。

防水透湿性能に優れた素材として「ゴアテックス」が有名ですが、素材だけでなく、袖口・裾・ジッパーの防水性能も確認しておきましょう。

止水ファスナーが使われているか、袖口から水分が侵入しないかなど、細かい部分もチェックしてください。

透湿性

「透湿性」とは、内部の水分を外に逃がす性能のことです。

登山では大量の汗をかきます。透湿性の低いレインウェアを着ていると、体から発散された水分が内部にたまり、風によって冷やされることで体が冷えてしまうことに。

低体温症や体力消耗のリスクが高まるため、透湿性の高さは欠かせません。

運動性

「運動性」に優れたレインウェアでなければ、登山で邪魔になってしまいます。

アウトドアメーカーの製品であれば運動性にも考慮されていることが多いですが、素材のストレッチ性やレインウェア自体の構造を確認し、登山の動きを邪魔しないことの確認も大切です。

耐久性

岩場や木の枝などに擦れる機会の多い登山用装備では、レインウェアに限らず耐久性の高さが必要です。

ただし、耐久性が高い素材は重い傾向があるため、耐久性と重量のバランスを考えて選ぶようにしてください。

ベンチレーターとジップがついているか確認

「換気口」であるベンチレーターがついているレインウェアは通気性が良く、内部の熱を効率的に逃せます。

脇から肘にかけてなど、熱がこもりやすい部分にベンチレーターがついているか確認しましょう。

また、パンツの裾にジップがついていれば足部分の通気性も良くなり、湿度の高い季節でもドライで快適です。

コンパクト性・軽量性も重要なポイント

レインウェアはザックに入れて携帯する必要があるため、コンパクトで軽量であることも選ぶときのポイント。

ザックの中で邪魔にならないように、コンパクトに収納できるものが理想です。

通販で購入するときもサイズや重量を確認してから選んでください。

大きめのサイズを選ぶ

登山用のレインウェアを選ぶときは、ピッタリサイズではなく、大きめのものを選ぶようにしましょう。

その理由は、レイヤリング(重ね着)に対応するため。

登山ウェアの基本はレイヤリングであり、重ね着した状態でもゆとりを持って着られることが大切です。

レインウェアにおすすめの「ゴアテックス」とは?

防水透湿性が高く耐久性がある「ゴアテックス」は、レインウェアのメイン素材に最も適した素材だと言えます。

登山初心者の方がレインウェアを選ぶ際には、「ゴアテックス」の特徴や選び方を知っておくとスムーズです。

ゴアテックスの特徴

ゴアテックスはいくつかの種類にわかれますが、共通していることは「防水透湿性が高い」ということです。

内部の熱や汗を効率良く逃しながら、外側からの水分はシャットアウトしてくれるため、レインウェアに必要な機能性を満たす理想的な素材です。

その他の特徴は、ゴアテックスと組み合わせる生地によって決まります。

ゴアテックスとは生地に貼り付ける膜のようなものであり、ナイロンなど別の生地に貼り付けることによって、もともとの素材に防水透湿性を加えるという存在です。

選ぶべきゴアテックスは「3レイヤー」

ゴアテックスを選ぶときは、「3レイヤー」のものを選べば間違いありません。

3レイヤーとは、生地の素材が3層になっているという意味。

ナイロンを2枚のゴアテックスで挟むなど、素材構成が3つの層で出来上がっていることを指します。

3レイヤーのゴアテックスなら防水性が高く、さらに肌触りも快適。機能性を数値で選ぶなら、「耐水圧20,000mm以上」「透湿度20,000g/m2・24h以上」のものを選んでください。

より軽量でしなやかな新素材「C-Knit」

ゴアテックスで最も新しい「C-Knit」という素材は、従来のゴアテックス素材よりも軽量化に成功していることに加え、透湿性が15%以上アップしたという機能性の高さが特徴。

さらにしなやかさを感じさせる生地は肌触りが良く、快適さと運動性の高さも向上しています。

品質重視でレインウェアを選びたいという方は「C-Knit」を選びましょう。

かわいい色が揃う!人気のレディースレインウェア3選

それでは、現在発売されている製品の中から、特におすすめのレインウェアをご紹介していきます。

まずはカラーリングが豊富でデザイン性にも優れた、人気のレディース用レインウェアのご紹介です。

【モンベル】ストームクルーザー ジャケット

モンベルオリジナルのバリスティックナイロンというシェル素材に、ゴアテックスの「C-Knit」を採用した機能性の高い軽量モデルです。

重量は227g、スタッフバッグへの収納時のサイズは7cm×7cm×14cmと携行性に優れていますが、耐水圧50,000mm以上、透湿性35,000g/m2・24h以上と防水透湿性は申し分ありません。

また、モンベル独自のカットパターンで縫製していることで、登山時の激しい動きにも対応する運動性の高さも特徴的。

大人っぽいワインレッド・ネイビー、可愛らしいコーラル・ライトブルーと、カラーが豊富なため選ぶ楽しみも感じられます。

【トオケミ】全天候型 アウトドア(透湿レイン) ウェア

トオケミはレディース・メンズともにレインウェアを用意していますが、レディースは袖口や内布がピンクのチェック柄になっていたり、ジッパー部分にパイピングが施されていたりと可愛らしいデザインが目を惹きます。

脇切り替えありのストレッチ素材使用・止水ファスナー使用と、運動性と防水機能の高さも特徴のひとつ。

ただし、素材自体は耐水圧10,000mm、透湿度5,000g/m2・24hとなっており、防水透湿性が高いとは言えません。

全天候型で雪にも対応可能ですが、機能性よりも価格の低さを重視し、「とりあえずレインウェアが欲しい」と考えている方におすすめです。

【コロンビア】ワバシュ II ウィメンズジャケット

トレッキングやキャンプなどアウトドア全般のために開発された防水ジャケットです。

コロンビアが開発した防水素材「オムニテック」に撥水性能を加えた2.5レイヤーの生地を使用し、縫い目の全てに防水テープが貼られているため、耐水性はかなり高くなっています。

また、ストレッチ性があることに加え、動きのある肘や肩部分は立体裁断されており運動性も抜群。

山の自然に馴染みやすい落ち着いたカラーリングが揃っていて、普段使いにも使用できる汎用性の高さも魅力です。

高コスパ品も!初心者におすすめのメンズレインウェア3選

次に、登山初心者の男性におすすめのメンズ用レインウェアを3つご紹介します。

アウトドアブランドの製品から、コスパと機能性の高さを両立した要注目製品まで幅広くピックアップしました。

【ミズノ】ベルグテックEX

リーズナブルにも関わらずレインウェアとして高性能な「ベルグテック」は、ミズノの登山ブランド「Berg」から発売されており、上級登山者にも愛用されているモデル。

耐水圧30,000mm以上、透湿度16,000g/m2・24hの3レイヤーとなっており、激しい雨の中でもサラサラとした快適な肌触りでストレスを感じさせません。

また、洗濯に強いことも特徴のひとつ。100回洗濯しても撥水性が衰えないというほどです。

約550gと重量はありますが、高品質で安価なレインウェアが欲しいという方に最適な一品。レディース用も展開されています。

【ノースフェイス】クライムライトジャケット

「重たい」というイメージのゴアテックスを使用していながら、270gという軽量化に成功した防水ジャケット。

ヘルメットに対応したフードや、ザックを背負ったまま物を出し入れできる胸元のポケット、袖口の絞りを調整できるベルクロなど、細かな部分に配慮されているところがポイント。

SからXXLまで5つのサイズ展開となっており、体型を問わずちょうどよいサイズを見つけやすくなっています。

着心地が良くタウンユースにも対応可能と評判のジャケットです。

【ワークマン】R-600レインスーツ STRETCH Perfect

ワークマンから発売されているのは、防水透湿性・ストレッチ性を重視したという登山向きのレインスーツ。

生地はなんと4ウェイのストレッチとなっており、山登り中のさまざまな動きに柔軟に対応します。

フロントには止水ファスナーを使用し、激しい雨の中でも水分の侵入を防ぐことが可能。

ただし、生地自体の耐水圧は10,000mmで透湿度は8,000g/m2・24hと、やはりアウトドアブランドの製品には及びません。

5,000円という安いアイテムなので、買い替える前提でとりあえずレインウェアを購入したいという方におすすめです。

登山用レインウェアは上下とも買うべき?上だけではダメ?

おすすめの登山用レインウェアをご紹介しましたが、中には「防水ジャケットのみ」で販売されている製品もあります。

登山でのレインウェアは、上下とも両方買うべきなのでしょうか?上だけでも良いのでしょうか?

答えは「上下とも買うべき」です。確かにレインウェアは、上だけ使う機会も多いもの。

人によっては、「下半身が濡れても上半身さえ濡れなければいい」という人もいます。

しかし、パンツが濡れると歩きにくくなりますし、行動中は良いとしても、休憩のときにパンツが濡れているとやはり体温は奪われます。

上下が別になっているレインウェアは、上だけ、下だけが傷んだときに片方だけ買い替えられるため便利ですが、初めて購入するときは上下ともに揃えるようにしましょう。

レインウェア選びには知識が必要!ポイントを押さえて選ぼう

初心者が最初に揃えるべきアウトドアウェアであるレインウェア。

最初に購入するべきアイテムですが、正しく選ぶためにはさまざまな知識が必要です。

解説した選び方のポイントを覚えるとともに、ゴアテックスの特徴や耐水圧、透湿度についての基礎知識もしっかりと身につけてから選んでください。

レインウェアは登山だけでなく、あらゆるアウトドアシーンで活躍するだけでなく、日常生活での雨具としても便利に使えます。

自分に合うお気に入りの1枚を見つけましょう。

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