登山・山歩き

登山の食事どうする?何だか物足りなくて「カロリー不足」の危険性

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今回は登山時における食事にスポットを当ててみます。一般的な軽いハイキング中のおやつとは異なり、長時間の行動時間内に占める食事には非常に重要な意義があります。

家の中に一日いれば、朝・昼・晩と数時間おきに決まったタイミングで食事をとることができますし、いつでも好きな時に冷蔵庫を開いて水分補給ができます。

しかし、山の中では3食きちんと時間を分けて食べることは稀ですし、日帰りであれば朝~夕方の間という変則の時間帯内で食事をとることになります。

このような制限の中で、上手に食事をとるにはどうすればよいでしょうか。それをこれからチェックしていきましょう。

食事のタイミングと注意点

空腹のまま歩き続けると、やがて突然力が抜けて動けなくなってしまう場合があります。

これはエネルギーの消耗に対して栄養や水分の摂取が追いついていない状態で、通称「シャリバテ」と呼ばれます。食料(シャリ)の不足により、体が参ってしまっているという意味合いです。

まるでゲームのような話にも聞こえますが、実際に人の体はそのようにできているのです。

よって、適宜食事をとって栄養補給する必要があります。長時間行動に伴う危険性は、このような面でも存在しているのです。

なお、運動中や行動中は意識や神経が体を動かすことに集中しているため、日常生活時よりも空腹を感じにくいという点には注意が必要です。

つまり、体を動かしている時にお腹が空いたと感じるようであれば、相当に空腹であるということです。

体が空腹を感じるよりも前倒しで食事をとるようにしましょう。

一旦動きを止める意味でも、休憩の時間を利用してお腹の空き具合をチェックするとよいかもしれません。

高カロリー食品をうまく摂取しよう

登山時における食料は栄養価の高いものが適しています。具体的にはエネルギー化しやすいもの、つまり高カロリー・高たんぱくのものが良いでしょう。

ダイエットが尊重される日本ではとかく高カロリーの食品は敵視されがちですが、これらは体を動かす熱源、エネルギー源であることを忘れてはいけません。

一方、高カロリー品といってもできたてのピザやラーメンを持って歩くわけにはいかないので、自ずと手軽で食べやすいものに絞られます。

米やパン、シリアルなどのでんぷん類はゆっくり消化されて腹もちが良く、あんこやチョコレート、飴などの糖類はすぐにエネルギーに転化されます。

その意味でも、パンとあんこで構成されるあんパンは非常に効率的・高機能な食料品といえるでしょう。

なお、登山行動中に必要なカロリーの目安は1日約800~1000kcalとされています。

しかし一度に摂取すると後は消費するのみとなってしまいますので、こまめに摂取するのがよいでしょう。

行動時間を1時間で1サイクルと想定して、休憩ごとに200kcal前後の食事をとるというパターンが妥当でしょう。

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水分と塩分の補給も必要

食事による栄養補給と同様に、水分補給も重要です。シャリバテと同じ理屈で、軽い運動や行動の最中に喉の渇きを感じることはそれほどありません。

しかしそのような時に喉の渇きを覚えるようだと危険な状態で、既に体内の水分が不足しているということです。そのような状態が続くと脱水症状や目まいなどを引き起こします。

行動時間5~6時間程度の登山を目安にした場合、1リットル程度の水を持参して休憩ごとに少しずつ飲むようにしましょう。

なお、人体には水分だけでなく塩分も必要です。塩分が不足すると足がつりやすくなるなど、思わぬ作用が起こります。

特に発汗時に塩分は多く失われるため、多量の汗をかくシーズンには塩飴や塩分タブレットを持参しましょう。

以上をうまくカバーできるのが、電解質を含むスポーツドリンクや経口補水液です。水よりも少し高いですが、その価値はあるといえるでしょう。

まとめ


軍事行動のような特殊な状況での糧食行為は非常に重要で、糧食班・炊き出し隊は軍内で最も強い部隊だといわれるほどに大切なポジションです。

優秀な軍隊は糧食班も充実しており、単に食料が豊富なだけでなく腕の良い調理人を抱えているため食事もうまいと相場が決まっています。

これは相撲部屋に料理人がいるのと全く同じ理屈で、強い相撲部屋には優秀な名物料理人がつきものです。正に「腹が減っては戦ができぬ」というわけです。

この事例を踏まえて今一度強調しますが、登山における食事とは空腹を満たすだけでなく、栄養・水分補給によって継続的に体を動かすための極めて生産的な行為なのです。

以上を踏まえ、登山時の食事を単なる栄養補給・水分補給の手段として捉えるのでなく、より効果の高い食品、よりおいしい食品を追求していくようにすれば、体もバテるどころかますます活力を増し、登山もいっそう楽しいものになるでしょう。

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