登山・山歩き

ロープウェイで登山?山頂駅からの山歩きでも必要なリスク管理

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山を訪れる目的は様々です。自力で麓から山頂まで登りきる踏破のプロセスを楽しみたいという考え方もありますが、一方で手短に山頂へと辿り着き、山頂現地での眺望や食事を楽しみたいといったような考え方もあります。

そこで今回はロープウェイなどの「山の乗り物」を利用し、山頂への経路をショートカットすることを前提としてまとめます。

運行状況の事前確認を

ロープウェイ、ケーブルカー、リフト。これらの「山の乗り物」を使うことにより経路を大幅にショートカットでき、例えば長時間歩くだけの体力に自信のない人でも山頂に辿り着ける可能性が高まります。

このように山の乗り物は便利な交通手段ですが、その一方で季節や環境の影響を受けやすいため、利用に際しては運行状況の事前確認が必須です。

具体的な事例として栃木県は那須岳の那須ロープウェイを挙げると、3月中旬~11月末までの季節運行で、12月~3月初旬は運休です。また整備点検などの臨時運休もあり得ます。

那須ロープウェイではさらに、運行期間中でも時期によって営業時間が細かく変動します。主なものは下記の通りです。

  • シーズンのオープン直後とクローズ直前
  • 通常期と夏期
  • 平日と土日祝

この例からもわかる通り、利用する当日が通常運行するとは限りません。やはり事前確認は必須といえるでしょう。

気候と環境の変化に備えよう

山の乗り物で山頂の近くまで移動すると、気温や気候などの環境が一変します。

山の乗り物を利用すれば麓から山頂近くまで一気に標高を上げることになるため、急激な環境の変化には十分備えておきましょう。

特に気温については標高が1000m上がると6~7℃程度低くなるといわれています。

また標高が上がるにつれて、遮るものが少なくなり風の影響を受けやすくなります。このため体感温度としては実際の温度以上の厳しい寒さになるでしょう。

夏場でも冬用の防寒具を持参するのが望ましいでしょう。ウインドブレーカーや綿入りのダウンジャケットなどがおすすめです。

ちなみに防寒具は荷物の邪魔になりにくい、薄手でコンパクトに収納できるタイプが望ましいでしょう。露出箇所を減らす意味で手袋やマフラーも有用です。

なお、山頂付近は天候の変化が激しく、麓周辺の天気予報と一致しないことがしばしばです。このため晴天の予報でも必ず雨具を携帯しましょう。

「山頂駅」は「山頂」ではない

山頂駅、と聞くと山の頂上に駅があるように思いがちですが、実際のところは「頂上の最寄り駅」といった意味合いであり、駅から山頂までは多少なりとも歩くことになります。

また、先述の通り麓と山頂近くでは環境が大きく異なります。気温や天候だけではなく、足場も変化するため快適に歩けるとは限りません。高山病のリスクも高まるでしょう。

経路をショートカットできるメリットだけに目を奪われず、急激な環境変化に伴うリスクやコストにも注意しましょう。

まとめ

以上を振り返ってまとめますと、山の乗り物は非常に便利ですが運休などの変動要素が大きいほか、利用に伴うリスクやコストがついて回ることについても理解しておく必要があります。

文明の産物である山の乗り物も決して万能ではなく、季節・天候・災害といった自然の影響を大きく受けてしまいます。

これを踏まえ、山の乗り物はあくまで便宜的に使える手段の1つと考える必要があるでしょう。よって当日運行している場合のプランだけでなく、運休となった場合のプランも用意しておくべきです。

また運行している場合でも、山頂付近での環境や行動を十分に予測・計画してから乗り込みましょう。

目的に応じて山の乗り物をスマートに使いこなし、快適で危険の少ない山の旅にしましょう。

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