登山・山歩き

登山初心者が一人だと危険?!単独行動でも面白さを見つけられる基礎知識

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「これから登山を始めてみたい!」と考える方は多いですが、中にはひとり登山を楽しみたいという方もいらっしゃいます。

初心者が一人で登山をすることは危険なのでしょうか?また、注意・対策するべきことはあるのでしょうか。

そこで今回は、一人で登山を始めたいという初心者の方のために、おすすめの山やトレッキングツアー、登山の前に行うべき準備などについてまとめてご紹介します。

初心者の女性が一人で登山するのは危険?

登山初心者の女性が一人で登山をするのは、確かに全く安全というわけではありません。

登山には遭難などの危険性もあり、テント泊をするのであれば女性ならではの危険もつきまといます。

やはり、経験者に同行するよりも危険度が高くなることは当然です。

春・秋の登山であれば天気による危険性は低くなりますが、女性がソロで登山をするときには春・秋でも山選びをしっかりと行い、注意点を把握してから行うようにしてください。

初心者ひとり旅での山選びのポイント

それでは最初に、初心者向けの山選びのポイントについて確認しましょう。

ご紹介するのは4つのポイントです。この4つの条件を満たしている山であれば、初心者の方でも比較的安心して登ることができます。

山頂までの標高差が300m程度

登山に慣れていない方であれば、登山口から山頂までの標高差が300m程度の山を選ぶことが無難です。

山の標高が300mというわけではなく、開始地点となる登山口から、目的となる頂上までの標高差で計算します。

歩行時間が2時間程度

歩行時間は前の項目でご紹介した標高差と関係します。

山頂までの標高差が300m程度であれば、歩行時間の目安は1時間から1時間半ほどです。400mの標高差で1時間40分程度となります。

標高差が300~400mであれば歩行時間は2時間に収まる可能性が高いので、この2つの基準が初心者の山選びの基本です。

人が多い山

標高差と歩行時間で選択肢となる山を絞れたら、その中でも人気の多い山を選びましょう。

人気があり多くの人が登っている山であれば、登山道やコースも綺麗に整備されていることが多く危険が少なくなります。

また、人が多いということは、もしもの場合に助けてくれる人も多いということです。

道に迷ったり、怪我をしたりした場合に助けてもらえる可能性が高まります。

初心者向けの設備が整っている

最後に確認するべきポイントは、初心者向けの設備が整っていることです。

ロープウェイやリフト、ケーブルカーなどの設備が充実している山を選んでください。山小屋の数が多いことも欠かせません。

例え標高差が低くとも、はしごや鎖を使って登るような山は経験を積んでから挑戦しましょう。

体力の少ない方でも安心!疲れにくい歩き方3つのポイント

登山をするにあたって体力に自信がない方は、疲れにくい歩き方のポイントを実践すれば体への負担が少なくなります。

山旅では歩き方のコツを押さえるだけで、グッと疲れを感じにくくなるのでぜひ試してみてください。

最初はゆっくりとしたペース

登山開始から20分程度は、「少し遅すぎるかな」と感じるほどゆっくりと歩きましょう。

最初の20分間で体を慣らしておけば、呼吸や歩行のリズムが安定してその後が楽になります。

最初から早いペースで登ると体を慣らすことができず、疲労を感じやすくなるため気をつけてください。

細かく・ジグザグに歩く

山歩きのテクニックのひとつが「ジグザグに歩く」という方法です。

まっすぐ歩くと登る角度が急になりますが、ジグザグに歩くと傾斜が緩やかになり疲れにくくなります。

急傾斜のときは大きな力を出す「速筋」が使われますが、傾斜が緩いときは持久力に富む「遅筋」を使えるためです。

歩幅を小さくして細かく歩けば、さらに「遅筋」を使うことができます。

「腕」を意識して上半身への負荷を軽減

山旅では上半身への負荷を軽くするために、腕の動きを意識することも有効です。

まず、上半身のブレを少なくするために、「脚と同じ方の腕を出すこと」と「腕を組んで歩くこと」の2つを実践してみてください。

「脚と同じ方の腕を出す」というのは、左脚と左腕を同時に前に出すということです。傾斜が急なところをゆっくりと歩くときに疲れにくくなります。

「腕を組んで歩く」のは、ザックの重さを感じにくくするための歩き方です。

肩にかかる負担を軽減させ、脚の動きに集中することができます。

【関東編】初心者におすすめの登山スポット

山選びのポイントと歩き方のコツをマスターしたら、次は実際に登山スポットを選んでいきましょう。

初心者の方におすすめできる関東の山を3つピックアップしました。

高尾山

高尾山は東京都八王子市にあり、年間を通して多くの人で賑わう山です。標高差は389m、歩行時間は約1時間半となっており、登山初心者の方に最適だと言えます。

山頂からは富士山の絶景を眺めることもでき、写真スポットとしてもおすすめです。

休憩所や飲食店もあり、リフトも利用可能なため登りだけで疲れてしまっても不安がありません。夏はビアガーデンも行われています。

弘法山

弘法山は神奈川県秦野市にある緩やかな山で、標高差は223mと低いですが、歩行時間は約2時間半と少々長めです。

四季折々の花々を楽しめる美しい景色で人気が高く、休憩場所などの設備も充実しておりハイキングコースとしても利用できます。

秦野駅から出発して鶴巻温泉駅までを巡る「弘法山ハイキングコース」は綺麗に整備されており、初心者でも安心して日帰りハイキングが楽しめます。

鋸山

鋸山は千葉県にある低山で、標高330m、歩行時間はコースによって変わりますが、2時間半~3時間程度です。歩行時間が長めではありますが、ロープウェイが用意されており初心者でも安心できます。

ハイキング感覚で出かけられる山ですが、山頂には展望台があり富士山が見られるほか、切り立った崖から房総半島を臨める「地獄のぞき」で山の魅力を存分に味わえます。

【関西編】初心者におすすめの登山スポット

次に関西で初心者の方におすすめできる登山スポットをご紹介します。

こちらも3つの山をピックアップしました。絶景を楽しめる名山も含まれているので、山選びの参考に活用してください。

大台ヶ原山

大台ヶ原山は奈良県と三重県にまたがっており、山の標高は1,695mと高めであるものの、コースを選べば標高差120~265m、歩行時間約3時間半で日帰り登山が行なえます。

「日本百景」「日本の秘境100選」「日本百名山」「吉野熊野国立公園特別保護地区」など名だたる称号を得た山であり、観光スポットとしてもおすすめです。

ただし、山登りできる期間は決まっており、事前に入山許可が必要なことに注意しましょう。

金剛山

金剛山は奈良県と大阪府の県境にあります。標高差1,000mのコースもありますが、千早本道ルートであれば標高差570m、歩行時間は1時間半~2時間程度で登れます。

登山道は整備されており、ロープウェイも用意されているため安心です。

ただし、標高差は大きめなので防寒対策をしっかりとしていきましょう。また、飲食店や売店などはないので、事前に準備しておくことを忘れないでください。

御在所岳

御在所岳は三重県三重郡にあり、「日本二百名山」に選定されています。

標高差は裏登山道840m、中道登山道800mと大きいですが、歩行時間は2時間~3時間程度です。体力に自信があり、本格的な山登りに挑戦したいという方に向いています。

四季折々の花々が咲き誇り、展望台からは美しい写真が撮影できます。また、望湖台からは琵琶湖を一望できるため観光客からも人気です。

【ツアー編】登山初心者向けのおすすめツアー

ひとり旅でも完全な単独ではなく、ガイドや経験者も参加するバスツアーなら女性でも安全に山登りを楽しめます。

本格的にソロ登山を行う前に、ご紹介するおすすめツアーで登山経験を積むのも良いでしょう。

クラブゲッツ「女性安心宣言 富士山登山ツアー」

初心者の女性が富士山に登ってみたいという場合は、クラブゲッツの「富士山登山ツアー」がおすすめです。

初心者が富士山に登ることは簡単ではありませんが、このツアーでは女性限定更衣室や山小屋女性エリアを利用することができるため女性でも不便がありません。

山岳ガイドも付くため安心感が高まります。

参考:富士登山「女性安心宣言」|富士登山ツアー専門店クラブゲッツ

モンベル「はじめての登山シリーズ」

登山ウェアメーカーのモンベルでは、「はじめての登山シリーズ」と題して、さまざまなトレッキングツアーを開催しています。

参加料金は3,000円~6,000円前後で、全国各地の山で開催中です。

ほとんどのツアーが日帰りで行われるので、登山を経験してみたいという初心者の方におすすめします。

参考:モンベル | イベント一覧[トレッキング はじめての登山シリーズ]

【ハイキングツアー編】女性一人でも安心!ハイキングツアー

本格的な山登りに挑戦する前に、ハイキングツアーで安全に山を体験してみてはいかがでしょうか。

ハイキングであれば登山ほど体力を使わず、気軽に山と触れ合うことができます。

クラブツーリズム「ウォーキング・ハイキングツアー」

「ウォーキング・ハイキングツアー」では気軽に山旅を楽しみたい方に向けて、様々なバスツアーが組まれています。

紅葉などの自然を楽しむツアーや絶景ランキングでも人気の高い世界遺産を巡るツアー、日帰りで楽しめる入門者向けツアーなど、難易度も行き先も種々様々です。

参考:ウォーキング・ハイキング 旅行・ツアー|クラブツーリズム

阪急交通社「ハイキングツアー」

阪急交通社では、経験を積んだ山岳ガイドが同行するトレッキング・ハイキングツアーが開催されています。

上高地の日帰りツアーから、世界遺産である屋久島や縄文杉を3日間かけて満喫するツアーなどバラエティーに富んでおり、絶景を楽しみたいという方に最適です。

参考:国内ハイキング・登山・トレッキングツアー|阪急交通社

初心者の山旅で注意するべきポイント

初心者向けの登山スポットやおすすめツアーをご紹介しましたが、いずれにしても、自力旅では注意するべきポイントがあります。

装備を整えることはもちろん、事前に現地の情報を仕入れておくことなど、注意点を知って事前に対策を取っておきましょう。

ガイドブックや一人登山ブログで事前調査する

挑戦する山を選んだら、その山の情報をガイドブックや一人登山ブログで調べておきましょう。

ガイドブックには難易度や山頂までの所要感、標高、登山ルート案内などが詳しく掲載されています。

同じ体験をした人からの情報という点で、一人登山ブログも参考になる場合があります。

季節や天気に応じた危険性を知る

単独登山の安全性を確保するために、季節や天気に応じた危険性も確認してください。

岩場のある山は雨に濡れると滑りやすくなるため、晴天が続いている期間中に行くことをおすすめします。

また、山の見所を調べて、なるべく人の多い季節を選ぶこともポイントです。

登山計画をしっかりと立てる

登山計画で重視するべきことは、「万が一」のことを考え、複数の計画を立てておくことです。

どれだけ綿密に計画したとしても、予期せぬ事態が起こる可能性はあります。

もしも体調が悪くなって、下山時に日が暮れてしまったらどうするか…など、様々な可能性を考えて計画を立ててください。

メインルートから外れない

例えハイキングコースであっても、メインルートから外れないことが大切です。

初心者のソロ登山では、メインルートを外れてもそのまま進んでしまう傾向があります。

勾配の緩やかな低山でも、メインルート以外の場所には危険が潜んでいるケースもあり、怪我や遭難の危険性が高まります。

緊急避難場所・山小屋の確認をしておく

山には緊急避難場所や山小屋が設置されていますが、それぞれの場所はしっかりと把握するようにしましょう。

ガイドブックにはこれらの施設の場所が掲載されているので、ザックの中に入れておけば安心です。

山用の服装と装備を整えておく

山登りのときには専用の服装と装備を整えて、万が一の際にも対応できるようにしておけるようにしましょう。

服装は汗による体の冷えに対処できるよう吸湿性や速乾性に優れた基本装備が必要ですが、山頂の標高が高い山であれば保温性も欠かせません。

登山靴とザックは大山登山でも使えるものを

長時間に渡って慣れない山道を歩くのですから、登山靴とザックはしっかりとしたものを選ぶようにしてください。

登山靴が合っていないと、捻挫・靴ずれなどの怪我や転倒事故の危険性が高まります。

ザックは普通のリュックサックと違い、荷物による体への負荷を軽減させる働きがあることが特徴です。

自宅にあるもので済まさず、登山専用のものを用意することをおすすめします。

まとめ

初心者が一人で登山旅行をするときに忘れてはいけないことは、安易な気持ちで山に登らないことと、入念な準備をしておくことです。

ソロ登山には危険が伴います。ただし、単独登山の注意点をよく把握して万全に準備を整えておけば、決して臆することはありません。

今回の記事でご紹介した内容を参考にして山選びをして、山向けの装備を整え、登る山の情報をしっかりと把握しておけば一人での登山旅行でも安全性が高まります。

まずは無理せず難易度の低い山を選び、経験を重ねてから少しずつ挑戦できる幅を広げていってください。

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